時をかける愛 登場人物・感想 / よく練られたタイムスリップ・ラブミステリー

4.0

あらすじ

2年前に恋人が飛行機事故で行方不明になってからずっと、喪失感から立ち直れずにいる黄雨萱。
ある日雨萱は恋人の王詮勝にそっくりな人物が写る写真を見つける。その隣には、自分とそっくりな、でも自分ではない少女。
彼らが一体誰なのか調べるうち、雨萱はとあるきっかけで過去にタイムスリップしてしまう。
しかしそれは過去の自分ではなく、写真に写る少女の世界だった。
自分たちにそっくりな彼らは一体誰で、なぜタイムスリップしてしまったのか。戸惑いながらも雨萱は、自分にそっくりな少女陳韻如として暮らし始める。

登場人物・キャスト

黄雨萱(ホァン・ユーシュエン) 演:柯 佳嬿(アリス・クー)
キャリアウーマンで利発な性格。2年前から行方不明の王詮勝を想い続けている。
とあるきっかけから、過去に実在した少女・陳韻如の肉体に意識が乗り移る

王詮勝(ワン・チュエンション) 演:許光漢(グレッグ・ハン)
雨萱の恋人。2年前の飛行機事故で行方不明になっている

陳韻如(チェン・ユンルー) 演:柯 佳嬿(アリス・クー)
黄雨萱にそっくりな高校生。内気で友達もいない孤独な少女。叔父のCDショップでバイトをしている

李子維(リー・ズーウェイ) 演:許光漢(グレッグ・ハン)
王詮勝にそっくりな高校生。莫俊傑の親友。陳韻如と親しくなる

莫俊傑(モー・ジュンジエ) 演:施柏宇(パトリック・シー)
李子維の親友。陳韻如に親近感を感じ、想いを寄せる

呉瑛嬋(ウー・インチャン) 演:厳藝文(イェン・イーウェン)
陳韻如の母。シングルマザーで、夜の仕事をしながら子育てしている

陳思源(チェン・スーユエン) 演:林鶴軒(リン・ハーシュエン)
陳韻如の弟。素直になれないお年頃

呉文磊(ウー・ウェンレイ) 演:張翰(チャン・ハン)
陳韻如の叔父で、かつてCDショップを経営していた。現在はカフェになっている

感想

一人の少女をめぐる三角関係を描く青春モノであり、複雑な時間軸の上に練り上げられたミステリーでもある。
陳韻如の中に黄雨萱が乗り移ったことにより少しずつ過去が変わってゆき、現代の真実にたどり着く過程が面白かった。顔がそっくりな人間が過去と現在でひとりずついるから、途中で頭が混乱するけど、それも含めて楽しめる。
この手の作品にはタイムパラドックスがつきものだが、今作はよく練られていたと思う。過去の人間に乗り移ったら、本来の人格はどうなる? という部分まで丁寧にカバー。

全体的に完成度が高く、謎に吸い寄せられるようにして一気見してしまった。
脚本のアラもないが、キャラクターに思い入れがそれほどない、純粋に展開を楽しむタイプのドラマ。よって、感想というほどの感想もなかったりする。
が、とにかく面白かったし、見終わった満足度も高い。

誰にでも自信をもっておすすめできるドラマ。

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