月光変奏曲 登場人物・感想 / ツンデレと幼稚さは紙一重

3.0

あらすじ

本が大好きな新人編集者チュー・リーは、新進気鋭の若き作家ジョウ・チュワンの担当になる。
実は二人は古くからのSNSフレンドだったが、それに気づいたジョウ・チュワンは、気づかぬままのチュー・リーをさりげなく助けるようになる。
家を失ったチュー・リーに自宅の一部屋を貸すまでするも、素直になれず想いを伝えられない。
チュー・リーの憧れの作家ジアンや、ジアンの元カノの編集者グーも二人の恋愛模様に絡んできて……

登場人物・キャスト

チュー・リー 演:虞書欣(ユー・シューシン)
憧れの元月出版社で働き始めた新人編集者。気難しい新鋭作家ジョウ・チュワンから新作の契約をゲットしたことから担当になる。明るくもしたたかな性格

ジョウ・チュワン 演:丁禹兮(ディン・ユーシー)
ファンタジー小説で人気を博している新鋭作家。父は高名な大御所作家だが、反目しあっている。
プライドが高く素直になれない性格。担当のチュー・リーがSNSフレンドであることに気づき、それとなく手助けするようになる

ジアン・ユーチョン 演:楊仕沢(ヤン・シーズー)
書店の店長。かつてある作品で人気となった作家だが、スランプに陥りしばらく作品を発表していない。本を愛するチュー・リーに好感を抱く

グー・バイジー 演:馬吟吟(マー・インイン)
新盾出版社の敏腕編集者。契約のためなら手段を選ばない女帝。ジョウ・チュワンの新作をめぐってチュー・リーと争う。ジアンの元恋人

ユー・ヤオ 演:王汀(ワン・ティン)
元月出版社の編集長。有能で本への愛もあるが、子育てと仕事の両立に悩む

ミャオ・ジェンピン 演:周璞(ジョウ・プー)
元月出版社の副編集長。商業主義で編集長とは対立気味。チュー・リーにも冷たくあたる

アーシアン 演:花潼(ホワ・トン)
元月出版社の装丁などを担当するデザイナー。引っ込み思案で怒られてばかりいる。チュー・リーと励まし合う

ドゥー・ニャオニャオ 演:景如洋(ジン・ルーヤン)
チュー・リーと同期入社の編集者。ミャオに贔屓されている。本人はいたって普通の性格と能力

感想

作家と編集者のお仕事恋愛ドラマ。
設定は好みなんだけどいまいちハマれず……主役二人の性格が割と苦手だった。

女主は女に嫌われる女って感じ。甘ったるい声と話し方がゾゾッとくる。計算と天然半々で、悪い人間ではないんだけど、好きにもなれず。特別賢いとか、性格が良いというわけでもないし。

男主は短気で幼稚。顔以外に魅力を見いだせなかった。いざという時に助けてはくれるんだけど、普段の言動がお子ちゃますぎてとても好きにはなれない。
花より男子の道明寺みたいな、俺様で意地悪だけど時々かっこいい、みたいなツンデレキャラが好きならハマるのかも。花沢類派の私、なびかず。

サブカップルの方がメインカップルよりは良かった謎。でも思い入れというほどのものは発生しなかった。

作家と読書家の編集者の恋とくれば、お洒落な言葉遊びや印象深いセリフの数々があるのかと思いきや、全くそんなことはなかったし。
「月が綺麗ですね」は中国ではどうかしらんが、日本ではすでに食傷気味よね。

あとお仕事風景にリアリティがなかった。基本的に女主の思い付きは何でもうまくいくしな。
常にSNSの反応ばかり気にしているのも時代なのかもしれないけど、大衆文学の現場ってああいう感じ? 読者層の低いジャンルだからかもしれないけど、言葉と向き合う苦しみ、愛おしさみたいのがあまり伝わってこず、全体的に軽かった。むしろそのあたりはサブキャラの方が担ってた感。

強いて言えば、編集長は応援したくなる人柄だったし、境遇の難しさが一番リアルだったかも。
展開の安っぽさはどうあれ、登場人物が仕事にプライドを持ってるのは良かった。

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