となりのツンデレ王子　感想　/　ツンデレでも王子でもなかったんだが

感想

中国ではありがちな、学生時代想い合っていたのにすれ違いや事件で離れ離れとなり、大人になって再燃する話。

この手の話をいくつか見て気づいたが、どうやらあまり好きじゃない率が高い。
学生時代のエピソードが、ダラダラと長く続く割にはあまり心が動かされず、じんわり癒されるわけでも、キュンキュンするわけでもない。やっと大人になってもなかなか素直になれなくて……という過程がとにかく長い。
丁寧と言うこともできるが、個人的には途中でどうでもよくなってしまうことが多かった。

しかも、本当に主人公たちが普通の人なのだ。普通過ぎて、全然興味が湧かない。クラスであまり仲良くない人の恋愛を見せられ続けている感じ。

主人公たちが目を引く美男美女でなく、心がとりわけ美しいわけでも面白いわけでも個性的なわけでもなく、これといった事件が起こるわけでもなく、ひたすらに等身大につづられてゆく恋物語。
やたらとドラマティックな展開に疲れているだとか、それほどのめりこまずにまったり流し見できる作品を求めているなら、ほどよい作品かもしれない。
ただ、人に勧めたい作品といわれて思い浮かぶ作品ではない。私にとっては。