恋する美食の宮廷記 感想 / 何もかも上手くいくと見せかけて、ラストに驚きの仕掛け

4.0

あらすじ

味にうるさく、気に入らない料理はひっくり返すほど気性の荒い皇太子の厨房に、天下一の料理人を目指す凌小小がやってくる。女性ということで馬鹿にされても、腕は超一流。あっという間に皇太子の舌をうならせ、専属料理人となる。
宮廷内に起こるちょっとした問題も、機転を利かせて即解決。
胃袋だけじゃなくハートも満たす凄腕料理人だが、皇太子のアプローチにだけはなかなか気づかない。

感想

ディズニープラスオリジナルの希少な中国ドラマ。

ディズニーだなあ、と思うようなハッピーな世界観で、極悪人が存在しない。小悪党はいるけど、それもさほど悪気はなかったり、それなりに事情があったりする。
宮廷モノにつきものの騙し合いや嫉妬のドロドロは鳴りをひそめ、飯テロと事件解決パートによって構成されている。それと、遅々として進まない恋愛パートも(まじで全然進まんし気づかない)。

登場時の印象が最悪だった皇太子は、激甘になったかと思うと拗ねたり激高したり、いまいちキャラが定まらない印象があったけど、単に幼いのだなと思って気にしないことにした。
恋に落ちてからは大変一途でかわいらしい。やっぱりたまに幼いけど。

皇太子と結ばれると料理人の夢をあきらめざるをえず、夢を叶えるには恋をあきらめるしかない、そんなジレンマが存在してるから、最後はどうするのかと思っていたら、かなり予想外なラストだった。
さすがにこの手法は滅多に見ないパターンだから、割と驚いたし面白かった。
このラストがなかったら、最終的にあまり記憶に残らない作品になった気がするけど、あっと驚かされたからつい人に教えたくなる。

見ていてストレスの少ない作品だから、時間を置いてまた観てもいいかもしれない。
周りがいい人ばかり・飯テロ・顔が良くて一途に守ってくれる男主・サクサク事件解決の爽快感と、見ごたえよりも快さを重ねてゆくタイプのドラマ。
脇役もキュート。

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