あらすじ
わけあって素顔を隠して暮らしている王・サムメクチョンは長く不眠症に苦しめられていたが、街の娘・アロが語る物語を聞いていると眠くなったことから、彼女に興味を持つ。
生き別れの家族を探したい親友と共に旅立ったムミョンは、とある出来事から親友を亡くしてしまうが、その親であるアンジと出会う。アンジはアロの父でもあった。
なりゆきから死んだ親友のふりをすることになったムミョンはソヌと名乗り、アロと少しずつ近づいてゆく。
一方、太后は将来息子（サムメクチョン）を守る親衛隊を作ることを目指し、良家の美男子たちを招集する。その中にはなぜか、王自身（サムメクチョン）が紛れ込んでおり太后を驚愕させた。
それぞれの思惑の交差する中、アロはサムメクチョンとソヌ（ムミョン）両方から好意を寄せられるようになる。
ネタバレなし感想
イケメン盛りだくさんの、分かりやすい少女漫画系ドラマ。深く考えちゃいけねえ。
ふわふわした政治模様、とにかく多いイケメンサービスシーンと、ドラマの狙いがはっきりしている。お気に入りのイケメンがいれば楽しいドラマだと思う。
個人的にさほど盛り上がらなかったのは、第一にヒロインのキャラクター。１話から下品な変顔や言動にげんなりし、それ以降も意味不明な心模様に困惑し、今一つ共感も応援もできなかった。
顔自体は整っているのに、こんなに可愛く思えないことってあるのか……とある意味感心した。なんでこんな仏頂面と変顔のシーン多いの？
お相手のソヌはその逆で、正直出演者の中での顔面力はそこまで高くないと思ったが、男前な佇まいでだんだんイケメンに見えてくる。
でもヒロインに対する言動がやはり謎だった。急に避けたり甘やかしたり……情緒不安定か。そういうのは思春期で終わらせてきてくれ。
王様はあまりにアロに相手にされていないので、空気同然で哀れだった。三角関係とも言えないくらいで、ただただ不憫。
それにアロに惚れる過程が薄味でぴんと来なかった。不眠症設定も途中で空気と化したけど何だったんだ。権力がないのは仕方ない部分があるとしても、ソヌと比べてあまりに頼りないところも残念だった。
なんだか文句ばっかり出てしまうけど、突っ込みも含めて楽しむのが正しいんだろうと思う。雑な流れを笑い飛ばし、ただイケメンの顔と筋肉を見ておけば良いのだ……。
ヒロインなんておまけですよ。偉い人にはそれが分からんのです。
ネタバレ感想
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花郎って結局なんだったんだ……？ 笑
太后の言うことが状況によってコロコロ変わるし、だんだん何が何だか分からなくなった。
源花はもっとよく分からん。仕事というほどの仕事もなさそうだし。なんとなくうやむやになったまま終わったし。
ストーリーはあまり期待しなければそこそこ面白いけど、どうしても突っ込みたくなるポイントもある。例えば12話とかあれは何やねん！？
あなたなんて兄として認めない、近寄るなとか散々冷たい態度をとっておいて、ソヌにどうして自分を避けるのかと詰め寄るアロは頭がおかしいのかと思った。記憶障害か？
落馬して気を失ったソヌに、アロが初めて恋心を告白するシーンも、少し前までは周りにたくさん人がいたのに、都合よく二人きりになったことに笑った。
見た目それほどひどい怪我ではなさそうなのに、死に際のように「私まだあなたに気持ちを伝えてない！」とか長々と語りだすし。ものすごい説明口調で。
手当を！！ しろ！！！ あきらめんな！！！！！
そこで謎に一瞬だけ意識を取り戻し、キスだけしてすぐにまた気を失うソヌにも笑った。
んなわけあるかい！
都合良すぎるんよ！
そんなんでキャーー♡ とかならんぞさすがに。
王様の護衛もしょっちゅう不在なんだけど、彼は何をしてるの？ 昼寝？ おつかい？
顔を見せちゃいけない割に堂々と顔見せて歩いてる王様も疑問だったし、護衛が一人しかいないのも、肝心な時にいないのも、あまりにご都合展開。
そもそも個人的にはアロと王様、ソヌと王女のカップリングを推してたんだけどなー。
この後は結局王様と王女が結婚するんだろうか……もやもや。一応歴史上の人物を取り上げた以上、勝手に違う女と結婚させられなかったんだろうけど。
最終的に見ると王様、全然幸せじゃないな……かわいそう。恋が実らない上に親のゴタゴタに巻き込まれて。これ不眠症治らんやつやん。
結果的に、主役の恋愛模様よりも脇役のわちゃわちゃの方が面白かった感もある。
パンリュとスヨンは、あの最悪の出会いシーンで、プライドの高いパンリュが何もやりかえさなかったことが不思議。女でも殴りそうなキャラだと思ってたけど、そこは違うんか？ おもしれー女に弱い男だったんか？
あそこから恋に落ちる意味も正直よく分からなかった。恋に落ちてからは一人でニヤニヤしたり、キャラ崩壊ぶりがすごい。
でも結果的に見れば可愛いカップルで良かった。メインカップルより好きだったまである。パンリュ、とにかく顔が良いし、それなりに葛藤やコンプレックスを抱えたキャラでおいしい。
スホは短気なことを除けば、安定して良い男だった気がする。ソヌとも割と早く打ち解けたし、いずれパンリュとも仲良くなりそう。良いお嫁さんと巡り合って欲しい。
ヨウルは存在意義が思いつかない程度に空気だった。緩衝材……なのか？ 一応？ 美形設定をどこまでも無駄にしていた感。（そもそも言うほど美形か？ と思ったり……思わなかったり……）
イケメン目当てならそれなりに満足でき、恋愛目当てなら若干もやもやしそうな作品だった。
ドタバタしつつもなんとなくハッピーエンド風にしてくれたのは良かった。
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