あらすじ
父を亡くし、病気の弟と母のために男装して働いていたキム・ユニは、生活苦から科挙試験の代筆という禁じ手を請け負う。
しかし依頼人と間違えて正義漢のイ・ソンジュンに声をかけてしまったことから、あっという間にばれてしまう。イ・ソンジュンはユニの賢さに気づき、悪事を公にしない代わりに正当な手順で科挙試験を受けるよう勧める。
弟の名を借りて受験したユニは見事合格し、男しかいない成均館で寄宿舎生活を送ることになる。
登場人物
キム・ユニ/ユンシク/テムル 演：パク・ミニョン
男装して生活費を稼いでいる。幼い頃から勉学に励み、高い記憶力と文才に恵まれた秀才だが、女性のため出世の道が閉ざされていることを悔しく思っていた。
堅物だがまっすぐなイ・ソンジュンとぶつかりながらも惹かれてゆく
イ・ソンジュン/カラン 演：ユチョン
高官の息子で成績優秀、眉目秀麗と全てを兼ね備えた貴公子。
頑固で融通が利かないが、曲がったことを嫌う正義感。努力家で聡明なユンシク（ユニ）のことが気になり、自分は男色なのかと悩む
ムン・ジェシン/コロ 演：ユ・アイン
ユニやイ・ソンジュンと同室の先輩。皆に恐れられる暴れん坊で、サボりと門限破りの常習犯、酒瓶を持ち歩く問題児だが、根は優しい。
ユニが女だと知り、陰ながら守る。実はソンジュンの父とは反目する派閥の高官の息子だが、親との折り合いは悪い
ク・ヨンハ/ヨリム 演：ソン・ジュンギ
富豪の息子で、酒と女が好きな道楽者。ユニが女性であることもすぐに気づく。
成均館内の勢力争いも、俯瞰してながめている。ムン・ジェシンと親しい
ハ・インス 演：チョン・テス
成均館の掌議（生徒会長みたいなもの）。自分に従わないキム・ユンシクやイ・ソンジュンを目の敵にする。
チョソンに想いを寄せている。
ハ・ヒョウン 演：ソ・ヒョリム
ハ・インスの妹。大事に育てられた夢見がちなお姫様。
イ・ソンジュンと出会い、容姿や紳士ぶりに恋に落ちてしまう
チョソン 演：キム・ミンソ
遊郭の人気芸妓で、簡単には会うこともできない高根の花。
貞操の危機を救われたことから、女性と知らずユンシク（ユニ）を好きになる
チョン・ヤギョン 演：アン・ネサン
世宗の覚えめでたい成均館の博士。実は死んだユニの父親と師弟関係にあった
キム・ユンシク 演：ハニョン
キム・ユニの弟。病弱で床に就いている。科挙を受験するユニのために名前を貸す
感想
韓国の時代劇ではお気に入りのシリーズ。異様に軽いタイトルの割に見応えがあった。特に前半。
家計のために男装して働いていた頭の良い女の子が、成均館（男しか入れない官吏養成所みたいなとこ）に入学して才知を示してゆく話。よくある、男装して男子校に紛れ込む女の子ってやつなんだけど、頭の良い受け答えが気持ちよく、道を切り開いてゆく快進撃として楽しめる。ピンチの抜け出し方とか見ていて面白い！
ライバル（当て馬）の女の子は憎めない可愛さだったし、ヒロインに恋する美女っていう面白すぎる立ち位置の人もいて、一風変わった恋模様が面白かった。メンズが全員ヒロインに気があるわけではないところも良い。ヨリムは良いキャラしてる。
個人的に、イ・ソンジュンがそれほど素敵と思えなかったので、コロに癒されていた。
かわいい～～～～～～～～～
乱暴者設定だけど、だんだん丸くなっていくし、女子供には不器用ながら優しいところが良い。
韓流の当て馬キャラは、叶わない恋を切々と訴えて恨みっぽくなっていく傾向にあるけど、コロは粘着質なところがなくて良かった。相手の幸せをちゃんと願える良い男……。コロ病とかいうのが発生するのも分かるほど魅力的だった。
おかしかったのが、恋愛要素が強くなっていく後半よりも、青春友情物語の前半の方が面白かったこと！ ラブストーリーなのに！
かつてない傾向 笑
聡明な二人の知的な会話が好きだったので、色ボケしてゆく二人に「そういうのじゃないねん！」と謎のブチギレをかましてた。
でもまあ、全体的に面白く視聴できたかな。韓流にありがちな、親同士の不倫とか過去の因縁とかで邪魔されなかったのも良かった。
悪役ポジの掌議も終盤に見せ場あったし、顔は良かったし、捨てキャラみたいなのがなくて良い。
恋愛がメインではあるけど、思想と思想のぶつかり合いでもあり、どちらかというと青春快進撃としての方が楽しめるかも。
結末見ると、ジェンダー的な問題は解決したようでしてないけど、まあリアルではあるのかな。
普段韓流を見ない人にもお勧めしたい作品。
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