ラブ・クロスド 感想 / 面白くなる可能性だけは抜群だった

3.0

あらすじ

4人の美男から一人を選んで仮想彼氏として過ごせるAR彼氏が大流行する中、姜可楽(ジャン・カーラー)は自分が夢中になっているAR彼氏とそっくりな人物に出くわしてしまう。
AR彼氏にはそれぞれモデルがいて、世間と隔絶された家で共同生活を送っていることを知った可楽は、ゲーム内とは異なる彼らの性格に驚きながらも、親しくなってゆく。

登場人物

AR彼氏が大流行する中、彼氏たちのモデルが実在することを知ってしまった女主が、彼らの秘密に迫っていく話。なんだが。
仮想世界と現実世界が交差する終盤の仕掛けとか、現実と非現実の恋のどちらを選ぶ、とかテーマや設定が面白いにも関わらず、悲しくなるほど薄っぺらい仕上がりだった。

とにかくシナリオがいい加減、リアリティがなく軽薄で、全く入り込めない。キャラの魅力も物足りない。
女主は例によって短慮・短気だし。中国ドラマの女主ってお馬鹿キャラ多くない? 怒るポイントや行動が毎回共感できないし、そんな女主を好きになる男のことも理解できない。
性格は悪くないけど、良いとも言えないような微妙なラインを突いてくるのなんで? と思ってたけど、そもそもこれがスタンダードだと思った方が良いのかもしれない。
個人的には、主人公カップルよりもサブカップルの方がまだましだったし、ドラマがあった。メインカップルはキャラに奥行きが足りず、途中から存在感が薄れてくる。

メインキャラの顔は良いと思うけど、賢い設定のキャラもあんまり賢くなくて、馬鹿みたいな展開ばかりで疲れる。
終盤の展開は、仮想現実という設定をうまく使っていて面白かったけど、ご都合的にサブキャラに彼女を作り出したあたりでがっくりきた。
恋人がいないと幸せと認めないみたいな謎の圧を感じる。

ジェンダー問題とかも少し絡んでいたと思うけど……全体的にまとまりの悪いストーリーだった。低年齢向けの少女漫画っぽい感じ。

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