これまでプレイしたアトリエシリーズを偏向評価する

前置き / だいぶうろ覚えだったり辛辣だったりする

好きなゲームといえば真っ先にアトリエシリーズを挙げる筆者だが、全ての作品に手を出したわけではないし、記憶が古すぎてほとんど覚えていない作品も多い。

それに振り返ってみると意外と手放しで好きと言える作品は少ないかもしれない。
でも新作出ると気になっちゃうんだよな、なんで?

そんな不思議な魅力を持つアトリエシリーズをまとめてレビューしてみる。覚えてない部分はすまん。
ちなみに発売日順であって、プレイ順ではないのであしからず。
特に記載のないタイトルは未プレイ。

ザールブルグシリーズ

■マリーのアトリエ / エリーのアトリエ / マリー、エリー&アニスのアトリエ
ここ4作をひとまとめにしたのは、正直あんま覚えてないからだ(のっけから崩壊し始めるコンセプト)
とはいえ、無難に楽しんだ記憶はある。
私はヴィオラートからアトリエを知り、そこから遡ったので、古さと物足りなさを感じたのは事実。
もしリアルタイムでこちらからプレイしていたら夢中になったかもしれない。
ヴィオラートから入ったから、アイゼルの若かりし頃を見て何か感慨深かった。大人になったんだね。

恋愛イベがあることに超わくわくしていたけれど、いざプレイしてみるとあまり好みの殿方がいなかったので普通にプレイして普通にクリアして終わった。そもそも恋愛フラグの立て方もよく分からんかったな。
それか、フラグたってるのに気づかなかったのかもしれないけど。

グラムナートシリーズ

■ユーディーのアトリエ

ヴィオラートにハマりまくった私が確か二番目に手を伸ばしたのがこちら。
だがびっくりするほど入り込めず、クリアせずに売ってしまった。
システムがダメだったのか、キャラがダメだったのかもあまり覚えてない。

■ヴィオラートのアトリエ

原点にして頂点。
始めて知ったアトリエシリーズであり、いまだに一番好きな作品でもある。たまに猛烈に遊びたくなるから手放せない。
錬金術で村おこし!というシンプルな導入以外、ほとんどシナリオイベはなく、たまにキャライベが入る程度だが、キャライベは起こさなくてもプレイにはさほど支障はないし、採取・調合・お店経営に専念できるシンプルさが刺さった。といいつつ全スチルコンプしたけど。
良特性の材料を求めて採取地を走り回った思い出よ……。特性が自分で選べないから、材料はかなり厳選する必要があった。望み通りのアイテムができたときの喜びはひとしお。
ただし慣れてしまうと、終盤は時間は余るし手こずるボスもあまりいなくて物足りなかった。移植の時に増やしてほしかったのは新キャラよりも新ボスだったかも。
暢気でおおらかな雰囲気も好きだった。ヴィオがスレてなくてかわいいし、他のキャラもとぼけた感じで良い。
一番リメイクを望んでいるけど、されないだろうなあ。PSP移植の時に新キャラも追加されてるし。
でもあの移植はあまりに絵のタッチが変わりすぎたこと、キャラの感じがヴィオラートの世界観にあまり合ってなかったことから、割とがっかり展開ではあった。新キャラ強いから使いはするけど。

イリスシリーズ

■エターナルマナ

RPG寄りのアトリエ。といっても他のシリーズのように多彩なアイテムを調合できるわけではなく、冒険ファーストで調合は補助的なシステムといった感じ。
元素還元するのは楽しかったけど、もう少しやりこみがいがあるともっと良かった。いやそれ普通のアトリエか……。
シナリオはTHE普通だった。終わってしまうと何だか物足りなさを感じる作品。

■エターナルマナ2

遊んだはずだけど全然覚えてない。

■グランファンタズム

OPが好き。これからすんごい冒険はじまるやつ……! という期待をふくらませてくれる。
内容はエターナルマナ系のRPG寄りだけど、もう少し調合の比率が高まっていて、調合アイテム種は一気に増加。
とはいえ、純粋なアトリエよりはシナリオ比重が高いだけに、どうしてもストーリーの評価が作品への評価となってしまいがち。正直、アトリエシリーズでストーリーが秀逸だと思ったことないんだよな……。結果的にあまり心に残る作品とはならなかった。惜しい感じ。
特に明言されないものの、二人のメインキャラの関係性もひそかに育っていく感じは良かった。

マナケミア~学園の錬金術士たち~

一応項目作ったものの、全然内容覚えてない。
遊んだことは確かなんだけど……。確か1だけやって2はやらなかった気がする。
つまり、面白かったにしてもつまらなかったにしても、強い印象が残るほどの作品ではなかったのだろう。

アーランドシリーズ

■ロロナのアトリエ

一応遊んだはずだが細部を覚えてない。なんかいい加減な師匠がいたことと、ハゲルの存在感がすごかったことはぼんやり記憶にある程度。
トトリの後にプレイしたけど、今一つ入り込めず。
アーランドシリーズから美少女ゲーみたいになって悲しかったな。

■トトリのアトリエ

アーランドシリーズでは一番最初にプレイした。
というのもアトリエの美少女ゲー化が悲しすぎてしばらく静観の構えだったから。
トトリはゲームとしての評価も高かったから恐る恐る手を出してみたけど、期待したほどにはハマらず。とはいえアトリエシリーズらしい調合の楽しみはあったと思うし、良材料探しに奔走する感じを味わえたのは良かった。
アーランドシリーズ以降のアトリエに共通するしんどさとして、キャライベントが楽しめない。
というか、キャラクターの作り方が私の好みと外れていることが多いのかな。そもそも好きになれるキャラが(主人公含め)あまりいないのが辛かった。

■メルルのアトリエ

アーランドシリーズでは一番好き。王国発展のため、という明確な目標に向かって依頼をこなしていく達成感があったし、調合もやりこみがいがあって良かった。難易度も程よい感じ。
美少女キャラはクセあるけど可愛く描かれているのに、イケメンキャラはだいたいヘタレとか残念キャラっぽくなってるの何でだろう。恋愛フラグへし折るため? ライナスもルーファスもイケメンなのにさして好きにならなかったな。強いて言えばジオはイケオジだった。
メルル自身はわりとバイタリティある常識的な女の子な感じで嫌いではなかったけど。
幼女ロロナは普通に引いた。そこまでして出さなくていいんですけど。それと温泉スチルにドン引き。温泉イベント自体はアリだとしても、表現があまりにも……。。
それと前作キャラが多いのも微妙な気持ちになる。前作に思い入れがあれば違うのかもしれないけど。
サブイベが多い上にあまり面白くないところ、あとマップが広くて移動に時間がかかってダルいのもマイナスポイント。
と、つい文句が続いてしまったけど、メインシナリオがシンプルゆえに、かえって依頼達成と錬金術に集中できる良作。シナリオがマイナス要素になりやすいアトリエシリーズでは、これが正解なのかもしれない。サブイベを発生させない選択もできる仕様だったらより良かった。
追加ボスがしっかり強くて周回必至なのも、やりこみ勢としてはポジティブ評価。

黄昏シリーズ

■エスカ&ロジーのアトリエ

黄昏シリーズで唯一遊んだタイトル。
結構満足度は高かった。アーランドシリーズみたいな美少女ゲー感が少なくて、落ち着いて遊べた。エスカもロジーも割と親しみやすいキャラで(エスカは幼さもあって甘えた感じがあったけど)良かったし。
ストーリーは例によってちょっと物足りないけど、邪魔になるほどじゃないし、ほどよいゲームバランスの中で工夫して強くなるの面白かったし、だんだんメインの二人に絆が生まれていく感じも良かった。サブキャラも個性がありつつドン引きするようなのはいなくて良い。お仕事モノだけあって、全体的に真面目な雰囲気かも。
追加ボスがしっかり強くてやりこみがいもある。
荒廃した世界の片隅で生きる人々、みたいな独特の雰囲気も悪くないと思う。
ただ二人のラブラブイベントなるものがあると聞いたんだけどいまだに遭遇できてない。どちらのルートのどのあたりで見れるんだ誰か教えてくれ。

不思議シリーズ

■リディー&スールのアトリエ

未クリアなので半端な感想にはなるけど、どうもハマれなかった。
キャラにもストーリーにも興味が持てず、調合システムは可もなく不可もない感じで、だんだんモチベが続かなくなった。もう少し明確な短期目標があればなあ。
絵の中の世界に入るっていう設定は独創性があって良かったんだけど。
前作キャラと思しき人たちがメインキャラそっちのけでキャッキャしてたんだけど、疎外感半端なかった。前作をやる気も順調に失せた。

秘密シリーズ

■ライザのアトリエ~常闇の女王と秘密の隠れ家~

キャラデザが出たときに世間がざわついてたのは知ってるけど、「うわ、ロリの次はこういう系か……」とうんざりしてしばらく触れずにいた。女性ファンは切り捨てる方向なんかな。
評価が高いからセールのタイミングで買ってみたけど、うーん、微妙。なんでこんな人気なんだろ? 乳揺れと太もも効果?
登場時の3人は村の悪ガキ衆って感じで好感度は低い状態から始まったし、ストーリーも雑の一言。もう少し背景を語ってもらえたら入り込めた余地もあったかもしれないけど、ペラペラにうっすい話やな~としか思わなかった。
メインキャラで特に無理だったのがクラウディア。危険だからと冒険の同行を断られても「仲間だから連れてって」と無茶ぶりをし、しかも親に認めてもらうために仲間が奔走させられ、自分は何もしないとか何様なんだろう? フルートの件ももったいぶる割に大したストーリーもなくて、心底どうでも良かった。
クラウディア以外のキャラでも、掘り下げれば面白い部分はあったかもしれないけど、全体的に中途半端。もう少し好きになる余地が欲しかったし、基本的に昔はやんちゃしてましたみたいなキャラ、好きじゃないんだよな。
メインキャラの掘り下げよりも村人イベの方が長かったまであるけど、やりたくもないのにレシピのためにおつかいやらされすぎてウンザリだった。いちいち本人のいる場所までいかないといけないし。クエストを選ぶと自動で移動するとか、あるいはやってもやらなくても良い位置づけにしてほしかった。
バトルはとにかくテンポが悪くてイライラする。無駄に待ち時間発生するのどうにかしてほしい。ターン制の方が良い。
記憶が新しいからつい酷評してしまうけど、一応救いとして、調合と採取部分はちゃんと楽しめた。でも最終的に良い材料はトラベルボトルに潜らなきゃいけないのはダルかった。しかもランダム性高すぎ。
ネガティブイメージが多い中で、リラとアンペル先生はまともな人間で好き。「まとも」であることが評価になってしまう時点でどうなんだ? という気もするけど。

番外

■アトリエオンライン

課金上等ゲーすぎて、嫌になってやめた。
内容はほとんど覚えてない。
よく考えると、アトリエってガチャ要素のあるスマホアプリとはあまり相性が良くない気がする。
金と運で手に入れても嬉しくないんだよな。
自分の手で見つけて、作り出し、やがて最強になるのが魅力なんだから。

■エルクローネのアトリエ

オトメイトと合同制作?の乙女ゲー。
アトリエも乙女ゲーも好きな私は狂喜したけど、蓋を開けてみると錬金術は単なるモチーフというか設定程度の代物で、好きに調合ができるわけじゃなくてがっかり。
乙女ゲーとしては可もなく不可もない感じで普通に楽しみはしたけど、期待したものではなかった。

まじで錬金術しながら乙女ゲーできるアトリエ、誰か出してくれんか。
それか、残念キャラじゃない美男がいっぱいでてくるアトリエでもいい。アーランドシリーズとかライザみたいな男ウケ狙いのアトリエが許されるなら、女ウケ狙いのアトリエも許されるべき(据わった眼)。

自分的アトリエランキング

1位 ヴィオラートのアトリエ

2位 エスカ&ロジーのアトリエ

3位 メルルのアトリエ

これ以降は割と差をつけがたいけど、ライザ、トトリは(キャラやストーリーはさておき)システム的にはまあまあ良かったと思う。

あと、イリスシリーズは肝心のシナリオが大したことなかったのが残念だけど、系統としては割と好き。調合も冒険もしながら、ストーリーがしっかり面白い作品があるといいのになあ。
全体的にストーリーがダメすぎて、ストーリーらしきストーリーがない作品の方が好きになりやすいという不本意さよ。

今後手を出すかもしれないのは、黄昏シリーズと不思議シリーズの未プレイ作と、ライザ2。
ライザはバトル面の改善に期待したいところ。バトルはシンプルでええねん。せっかく作った超強力爆弾でドッカンドッカンしたいだけやねんから。あるいは、最強の装備のおかげでほぼ不死身になった愉悦を味わいたいだけやねんから。
でもライザ2、ヌルゲーという噂もあって悩む。キャラに思い入れがないから余計に。
ソフィーとかアーシャは音楽の評価も高くて気になる。

ユミアは雰囲気よさそうだけど、たぶんストーリーしっかりのRPG寄りっぽい?
またそっちにシフトするのかな?
結構ダーク寄りの世界観ぽいし、バトルに力入ってそう。まるでバトル向きじゃない恰好だけど。あのヒールとタイトなミニスカでアクションって舐めてんのか。
プレイするかどうかは、ひとまず様子見。今回のキャラデザもフェチ狙ってんなあ……と思ったけど、サブキャラにまともそうな人が多くてひとまずほっとしてる。割と大人っぽい雰囲気だね。低年齢ぶっとび系美少女同士のわちゃわちゃがそろそろしんどいお年頃だから助かった。
この雰囲気でストーリー雑だとお通夜になっちゃうから、吉と出るか凶と出るか。
ひとまず期待して待つ。

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