安寧録~海棠に降る光~ 登場人物・感想 / 動け表情筋

4.0

あらすじ

羅家の次男家の嫡女でありながら、幼い頃の濡れ衣により別邸で育った羅宜寧は、久しぶりに帰った本宅で異母兄の羅慎遠と再会する。側室の嫌がらせを受けつつ母の死の真相を追う宜寧と、庶子として冷遇される慎遠は、次第に支え合う仲となりながら、数々の苦境を乗り越えてゆく。

登場人物

羅宜寧 演:任敏(レン・ミン)
羅家の次男家の嫡女。母を早くに亡くしており、真相を探ろうとする。聡明で芯が強く、口達者だがどこか危なっかしい部分も。

羅慎遠 演:張晩意(ジャン・ワンイー)
羅家の次男家の三男で宜寧にとっては異母兄にあたる。庶子として生まれ認知すらされず、かろうじて本宅に居を許されている。冷遇されつつも穏やかで忍耐強い人柄だが、実は知力・武勇共に優れた人物。亡くなった師の汚名をそそぐため密かに暗躍する

陸嘉学 演:此沙
強い権勢を誇る侯爵。かつて盲目だった頃に出会った少女を探し求めており、宜寧がその少女ではないかと疑い執着する。冷酷かつ執念深い。

羅成章 演:芦芳生
羅家の次男。宜寧の父。次男ではあるが羅家では最も出世しており、長男が遠方に勤めていることもあり、本宅を守っている。側室の喬月嬋を寵愛しており、宜寧や慎遠には冷淡。望まぬ結婚をした継室の林海如ともあまり良い関係にない

羅老夫人 演:呉冕
羅成文、成章の母。孫の宜寧を可愛がる。芯の強い賢婦人

林海如 演:張若楠
羅成章の継室。商家の出身で実家は裕福。夫の愛を求めずビジネスライクな間柄。宜寧や慎遠にも平等に接するが、実弟の林茂には手を焼いている。

喬月嬋 演:戴嬌倩
成章の側室。我が子を羅家の跡取りにしようと画策する。悪賢く、かつて流産の責任を負わせることで幼い宜寧を追い出した

林茂 演:呉宇恒
林海如の弟。ガチョウを飼い謎の薬や化粧品を開発する奇天烈な人物だが、天才肌。科挙を強いられているが勉強には全く興味がない。宜寧や宜秀と仲が良くなる

羅宜怜 演:陳思澈
喬月嬋の娘。母のように人を陥れ蹴落とそうとするが、計算が甘くだいたい失敗する

羅軒沅 演:穸殿夏
喬月嬋の息子。母から期待をかけられているが、本人はさほど器が大きくない

羅成文
羅家の長男。遠方で働いており、家族とは離れている

陳蘭 演:趙子琪
羅家の長男家の正室(成文の妻)。目立たないように見えて計算高く利己的。

羅宜玉 演:胡嘉欣
羅家の長男家の娘。宜寧の従妹。陳蘭自慢の娘であり、取り澄ました雰囲気があるが、心根は正しい

羅宜秀 演:董思怡
羅家の長男家の娘。宜玉の妹、宜寧の従妹。食いしん坊で天真爛漫な性格。宜寧や林茂と仲が良い

羅山遠 演:何鑫逸
羅家の長男家の息子。宜寧の従兄弟。科挙を受け文人となることを期待されているが、本人は武人を志している

程琅 演:張瑶
陸嘉学の甥。汚れ仕事に手を染めつつ陸嘉学を補佐する。女好きで軽薄

陳九衝
羅慎遠が学問を教わった師。冤罪により亡くなった

魏凌
英国公。勇名高く清廉なことで知られる将軍

ネタバレなし感想

面倒見の良い兄的存在が好物なもので、話の筋としては結構好きだったし、ジャン・ワンイーの演技もなかなか良かった……が、肝心の宜寧役の演技があまりに平坦で、硬い表情筋に抑揚の少ない話し方では盛り上がるものも盛り上がらん……という消化不良感。
賢いといえば賢いのだけど、都合の良い時だけ賢くて、罠にはまるべき時にはしっかりハマる無防備さ。やっぱりアホかもしれん…と思うこと複数回。あまりに隙がないと慎遠が救うシーンが発生しないからしょうがないのだろうけど、あまりにご都合主義が過ぎるよ。

正論で殴りつけるタイプで、あまり優しさを感じないし、応援もしにくい。なんというか可愛げがない。いけすかないよな、分かる……となぜか宜怜に共感。
あまり好きじゃないヒロインながら、慎遠のことは一貫して信じていて、つまらない諍いは起こらなかったからそこは良かった。
周りの人間も割と良い人多め。継室も老夫人も味方だし、林茂や宜秀のような仲良しもいるし、ストレス少な目なのも良いところ。大してピンチにならないし慎遠が万能すぎるので、ハッピーエンドを安心して待てる。

二番手の男が粘着系で鬱陶しいけど、それもまあ二人の愛のスパイスになったということで許そう。結局最後まではっきりとは語られない過去だったけど。
全体的には、話としてそこまで中だるみしないし、慎遠のキャラが好きだったので無理なく完走できた。

ネタバレあり感想

ジャン・ワンイーって溺愛男子(報われない時期が長い)役が妙にハマるよなあ。
たまたま長相思の次に見ることとなったけど、今度はちゃんと幸せになっててよかった。今回も命を懸けて尽くしまくる包容力高めの役柄。
平凡だけど優しい声色が何か癖になる。
あんなに全身全霊で守り甘やかしてくれる存在、現実には存在しないけど最高だよね。
宜寧には結構「なんやこの女……」と思ってしまうシーンあったけど、慎遠はいかにも少女漫画のヒーロー的に有能で優しくて理想の男だった。

羅成章はこの手のドラマにありがちなダメ父だったけど、最終的に何もかも失い、手元に残ったのは頭の上がらない母、愛のない継室、いけすかない息子、いまいち距離の縮まらない娘(しかも嫁になってカムバック)という調子で、一周回って可哀そうになってきた。不憫面白い。
寵愛してた側室はいなくなるし、可愛がっていた娘は離れて暮らす羽目になり、兄の裏切りを知り、醜聞で顰蹙を買い……
海如の尻に敷かれるんだろうな、今後は。そして息子夫婦にもうまくあしらわれる未来しか見えない。

慎遠と同じくらい好きだったのは宜秀。あまりに可愛い存在過ぎる……! 素直でスレてなくてちょっと天然で。私が男なら羅家内で惚れるのは絶対に宜秀だな。
林茂とは子供同士みたいな感じがあって不安が残るけど、周りにちゃんとした人間が多いからどうにかなると思う。

海如も継室というポジションにしては稀有なほど良い人だった。実の父魏将軍も良い人すぎるんだよなあ。だからこそ、大事にしてもらっても無反応な宜寧に苛ついてしまった。急な展開に驚いたにしても、もっと愛想笑いとかないんか。

だめだ、思い返すほどに宜寧が好きじゃなくなっていくからこの辺にしておこう……

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