あらすじ
丹鳥族の霊汐は、長く眠りについていた戦神・九宸を意図せず目覚めさせてしまう。
その後九宸の侍女として働くことになるが、九宸は自分を目覚めさせた霊汐の力を訝しく思っていた。
霊汐自身も知らない出生の秘密は、やがて魔族と天族の因縁に深く関わることとなる。
感想
面白かったと思う……たぶん。でも自信ない。面白かったのか……?
少なくとも挫折はしなかったし、見たこと後悔してないし、ラストに良かったね、と思いはした。
でも思い返すと、ひたすら不運とすれ違いに時間を費やしていたような気もする。
ヒロインの性格は何というか……微妙。嫌いになる要素はないけど、すごく魅力的というのでもなかった。天然……なのか? 妙につかみどころがない。
戦神はカタブツで全然恋愛が始まらないけど、恋を自覚してからは死力を尽くして守ってくれる。
けどとにかく色んな事がうまくいかなくて、両想いになるまでがめちゃめちゃ長い。このシリーズでおなじみの記憶喪失、人間に転生のターンももちろんある。
襲い掛かる苦難を乗り越えて、やっとこれからというところでもあちこちで邪魔が入るから、甘いひとときがマジで一瞬。もう、縁がないんじゃない……? という気分になってくる。
脇役たちがまた、微妙の一言。姉弟子の青瑶はすごく良い人だし頼りになるけど、しょーもない男に惚れるし(悪い人ではないが)、邪魔者キャラの元瞳はとにかく鬱陶しいし、当て馬の景休はなんか……なんかイヤだ(漠然)……。何なんだあのネットリ感は。髪の毛あればハンサムだろうというお顔立ちだけど。
当て馬が魅力的だと三角関係も魅力的になるのに、生理的に受け付けなかったから、人間界編が苦痛で仕方がなかった。
考えてみると、好感の持てるキャラが少なすぎる。戦神の部下と青瑶くらいしか信じられない。
最終的にはちゃんと結ばれるんだけど、振り返ってみるとただただ疲れるだけだったような気もする。
最終回もあまりに呆気なさ過ぎて……もっとくれよ、幸せなひと時を!
一生すれちがうカップルを見守って奪われた体力を回復してくれ!
んーでも続きが気になる展開ではあったし、戦神は落ち着いた大人の男で素敵だった。絶対に守ってくれる包容力ある大人っていいよな。
でもあれだけ尽くしたのに、報われ方が圧倒的に足りんよ。プラチナの恋人たちと足して二で割るとちょうどいい塩梅な気がする。
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